要約
ウメブラSP9開催以降、キャラBANトーナメントについての議論が活発化しています。
キャラBANはBANされたキャラだけでなく、ゲーム全体を根本的に変えてしまいます。
前提
まず、キャラ相性は存在します。
キャラ相性が存在しないと主張しているトッププレイヤーはいません。
ここから問題を単純化するために、例として、SPの性能でサムス・カービィのみが登場するスマブラを考えます。
サムスはカービィに有利ということを既成事実として話を進めます*1。
このゲームのキャラランクを作ります。
サムスとカービィがどれくらいランクが離れるかは人によりますが、必ずサムスが上になります。
DLC追加
このゲームにDLCとしてSPのオリマーが追加されたとします。
オリマーはサムスに有利で、カービィに不利なことも既成事実とします*2。
すると、3すくみが成立します。
オリマーが参戦したことで、キャラランクも変わります。
つまり、オリマー以外のキャラのランクも変動します。
キャラBAN
逆に考えると、オリマーがBANされるとサムスがバフされてカービィがバフされることに相当します。
格闘ゲームのDLCとして追加ファイターが支持されているのも、私はこれが理由だと考えます。
追加ファイター1体の追加であっても、ゲーム全体が変わるのです。
DLCキャラが今までに競技シーンに与えた影響
私はベストバウト2022を総ナメにしたあばだんごさんのメタナイトはこの事実を体現していると考えます。
あばだんご選手はDLC2ファイターに対抗するためにメタナイトというファイターを手持ちに加えました*3。
それまでメタナイトの評価はそれほど高くありませんでしたが、あばだんご選手が篝火8でプロトバナム選手のミェンミェン・KEN選手のセフィロス・しゅーとん選手のホムラ&ヒカリを倒したことで一躍評価は上昇しました。
篝火8の感動はDLC2がもたらしたと言えるかもしれません。
まとめ
私自身はキャラBAN自体を全否定するつもりはありません。
キャラBAN大会を開くならば、BANキャラ以外にも影響を与えることは理解していただきたくてこの記事を書きました。
スティーブとカズヤには関係ないという人もいるかもしれませんが、彼らによってキャラランクが上がったファイターもいるはずです*4。
以下、余談
実は以前からこの記事の内容は書きたいと思って、あたためていました。
ただ、そのときは日本と北米(海外)でキャラランクが異なるのは当然であると言いたかったからです。
上記では、キャラが存在する・しないだけで議論をしましたが、競技シーンにおいては使用率という確率で表せます。
もし、オリマーが競技シーンに全く存在しなければそれだけでサムスの評価は上がりカービィの評価は下がります。
ゼロイチではなく、オリマーの使用率が低い環境(例えばヨーロッパなど)ではサムスの上がりますし、実際にヨーロッパでは強豪サムスプレイヤーが多いです。
日本と北米でもファイター使用率が異なるので、キャラランクが異なるのは当然になります。