JJPRをJak式JapanPowerRankingの略からJak式JapanPresenceRankingの略に変更します。
理由
強さ順じゃないからです。
もうちょっと詳しい理由
SMASH BANZUKEとの立ち位置の違いがわからないという指摘をいくつかもらったので、SMASH BANZUKEを「強さのランキング」というランキングにし、JJPRを「存在感のランキング」と明確に区別します。
JJPRシードツールはどうなるの?
そのままです。JJPRの理念に賛同してくださる方はシーディングに生かしてくださるとうれしいです。
存在感のランキングなんて作る必要あるの?
あります。シーディングにおいて最も危惧すべきことは強い選手を見逃して大会全体が荒れることです。スマブラのコミュニティは非常に活発でオフ大会も非常に多く、強豪選手を見逃してしまう可能性も高いため、見逃さないためにJJPRのようなツールは参考になりえると考えます。
強さ順じゃないのにシードに使うのどうなの?
そもそもシードは強さだけで決めるものではないと考えています。もし日本の超大型大会に日本のトップ選手が毎回全員参加し、そのシードが完全に正確で1セットもアップセットが起きなかった場合、どの大会も同じ結果になるはずです*1。面白いつまらないは置いておいて、ダブルエリミネーションの特性上2回負けると終わりなので、いつも同じ選手が同じ選手と対戦して結果が決まることになり、強豪同士なのに対戦しない選手同士が生まれます。スマブラのコミュニティ大会で追求されている競技性には「誰と対戦しても強い」という強さを競っていると考えているため、強さ以外の要因(ランダム性など)も含めて大会ごとに特色あるトーナメントにしていく必要があります*2。
レーティング方式の計算だと強さを正確に決められないの?
私はELOレーティング方式*3の正確性をそれほど信用していません。ELOレーティングの計算には計算開始時点やその時点での初期レートを決める必要があり、それらのパラメータに結果が依存します。さらにBO3とBO5、3-0と3-2などを同等に評価してしまうという問題もあります。また、日本ではスマメイトが普及しているために、オフ大会にほとんど出場していないメイト強者が多くおり、彼らの強さを正確には評価できません*4。例えばEtherさんが作成されているEtherrankも参考にすべきランキングだとは思いますが、完璧なランキングとは考えていません。
シーディングに強さ以外の要因があると納得できない
ご指摘の通り、強さ以外の要因がシーディングに影響することについては納得しづらい面があります。逆に考えると、強さだけで決められないシーディングについて、強さ以外の納得できる要因として何を持ってくるかを決めることがシーディングだと言えます。「いくらオン大会で強くてもオフ大会で結果を残さないとシードに反映されない」というのも一つの納得できる要因です。他にも「小規模大会は腕試しの場なのでシーディングで考慮しない」というのも要因の一例です。
とはいえ、レーティング方式の計算が最も納得感があるんじゃないの?
スマブラ競技シーンのコミュニティ大会は主にダブルエリミネーションで行われており、ほとんどの選手はその順位に価値を置いていると考えられます。仮に1位と2位の選手に負けただけなのに、25位など順位の低い成績に終わった選手がいたとして、その選手の大会成績の価値を他のTOP24選手より高く考えることには違和感があります。レーティング方式では順位を全く考慮せずセットしか考慮しないため、長いルーザーズランをした選手がいた場合などに順位と獲得ポイント値の逆転現象が起こります。それが納得できるのかはコミュニティで議論されるべき議題です。
でもJJPRの強さに納得感はないよ
ここは価値観が異なる部分でもありますし、私がうまく説明できていない部分でもあります。私はシーディングの納得感を高める一要因として「強さの証明」が重要だと考えています。UltRankでも海外選手と戦ったことのない日本人選手がランクインしたりしました。これは海外遠征で結果を残すことで強さの証明をした日本人選手が多くおり、彼らに勝つことが高く評価されるため実質的に日本人選手全体のランクが上がったからです。遠征が一切なく完全に地域が分断されている場合、強さの証明は行われず、世界ランキングや日本ランキングのような広範なランキングは作成できません。JJPR自体が最も正確なランキングとは考えておりませんが、JJPRを通じて各選手がその存在感を示すことがより正確な強さの推定につながると考えます。そして存在感を示したということがシーディングに生かされることは一定の納得感があるため(さらにシーディングを上げるために各選手がどのようにすればいいのかということについて分かりやすい*5ため)、この考え方に賛同してくださる方はシーディングの参考にしていただきたいです。