JJPRの紹介記事です。
大きく分けて3つの変更を行います。
- 順位ポイント計算方法の変更
- 対象大会の人数制限撤廃
- 集計大会数の増加
変更の目的は以下です。
- コロナ禍の状況変化に応じた計算方法に変えること
- Smash Banzuke発表を見越して、より努力賞の色合いを強めたランキングとすること
1. 順位ポイント計算方法の変更
計算式が多く登場するので読み飛ばしていただいてもかまいません。
今回の変更の目的は勝利したセットの価値を統一することです。以前はHarukiさんの計算式を使っておりましたが、実はその手法自体が古いものでした。
Haruki氏の別の手法はここのリンクにあるスプレッドシートに記載されています。
私の手法では、最終順位の優勝までに必要な敗者側勝利数(LRV)が一つ上がるごとに統一で「1/√2(≒0.7)倍」にポイントが減ります。つまり、勝者側で1回勝つと獲得ポイントは2倍になり、敗者側で1回勝つと獲得ポイントは√2(≒1.4)倍になります*1。
この計算方法だと下の順位のプレイヤーほどポイントが小さくなっていくので、小さくなりすぎないように1位プレイヤーの獲得ポイントを1000倍しています。さらに、ここに「経過日数による傾斜(ネイピア数^(1-([経過日数]/365))」がかかります。
全体的な計算式としては、
「参加者数」×1000×「(1/√2)^LRV」×「経過日数による傾斜(ネイピア数^(1-([経過日数]/365))」
となります。
2. 対象大会の人数制限撤廃
対象大会数の人数制限を撤廃します。
1つは技術的な理由です。以前のテーブルによる順位ポイント計算では下位順位の計算に限度があったため、大規模大会でのそこそこの順位が計算外になってしまう可能性がありました。その結果、小規模大会での高順位が有利になりすぎる可能性があったため、対象外にせざるをえませんでした。
もう1つは環境の変化が理由です。JJPRを公開した当初はまだコロナによる制限も厳しく、様子を見ながら大会が開催されていました。その中で特定の小規模大会が非常に高頻度で開催されると、そこに出場したプレイヤーが有利になりすぎる懸念がありました。現在は大会の開催頻度も安定してきており、JJPR上位プレイヤーは大規模大会での結果がほとんどのポイントを占めるようになりました。小規模大会だけで結果を残しても非常に高い順位を取ることが難しくなったため、人数制限を撤廃します。
3. 集計大会数の増加
集計大会数を過去1年間の4大会から6大会に増加します。先述のとおり、大会の開催頻度が安定してきました。さらにありがたいことに地方大会の開催も盛んです。参加人数制限を撤廃することによって、在住地域による大会数確保の難しさも軽減されると考えています。大会数が少なすぎると安定性の評価が低いままになってしまうので、6大会に変更します。
*1:意図の説明ですが、それぞれ次のラウンドに進めるプレイヤーが半分・1/√2になるので、その逆数を獲得ポイントにしています